全柔連の指導員講師研修会への参加のご報告

2014年10月4日に兵庫県立武道館にて開催された全日本柔道連盟(以下、全柔連)の平成26年度西日本B指導員講師研修会に当会より講師を派遣いたしましたのでご報告いたします。

この研修会は、全柔連の西日本の各府県におけるB指導員養成講習会の講師を務める方を対象に、講習技能の向上を目的としたもので、各府県より2名の指導者の方が参加をされました。
当会からは、松本市の柔道教室事故の被害者の母親である澤田佳子と会長の村川義弘が参加をいたしました。

澤田からは、大阪金光高校柔道部事故、自身の松本柔道教室事故、滋賀県秦荘中学校柔道部事故のの3件の事故について、その発生状況と事故が起こった時の問題点を話し、その後これらの事故例から、事故が発生する要因を
1.指導者の自覚の欠除
2.技量体格を考慮しない指導、安全への認識の甘さ
3.暴力、根性論、勝利至上主義に偏った指導方法
の3点に分けて講演し、柔道の安全を訴えました。

参加された方は皆さん苦渋の表情を浮かべて3名の子供の事故の話を聞き、中には涙を流して聞いてらっしゃる方もいました。
将来、指導者を育成される方に、事故の実態を聞いていただけたこと、またその話を真剣に聞いていただいた事は非常に意義深いことであったと思います。
参加をされた方は、事故を起こさない覚悟をもってそれぞれの講習に当たっていただけるものと思います。
また、暴力に依存しない指導についても再度認識をしていただけたものと思います。

日本から柔道事故をなくすには、実際に柔道を指導される方に、事故を起こさない、安全を確保するという意識を強く持っていただく事が何よりも必要であると思います。
当会としても、指導者の方や指導者を養成する講師の方に、このような形で話をしていくことは極めて重要であるとの思いを新たにいたしました。
今後も、全日本柔道連盟と協同をとりながら、このような形で指導者の方に直接話を聞いてもらう機会を設けていきたいと思います。




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