日本脳神経外科学会がスポーツによる脳しんとうの認知普及を目指し再度提言

日本脳神経外科学会は2013年に「スポーツによる脳損傷を予防するための提言」を行なった。

http://jns.umin.ac.jp/cgi-bin/new/files/2013_12_20j.pdf

しかし2015年になって再び脳損傷が増加してきたため、脳しんとうの認知普及を目指し、より簡略化した提言を再度発表した。

  1. 軽度の脳しんとうを見逃さない
  2. 脳しんとうと診断されたら、直ちに競技・練習をやめる
  3. 症状の消失後、徐々に復帰する
  4. 脳に損傷や出血が見られたら競技・練習に復帰すべきでない

意識消失が無い場合の脳しんとうを本人も周囲も軽く見て練習や試合を続けることがあるが、脳しんとうと判断されたら、「根性論」を廃してスポーツを中止すべきであると、片山容一湘南医療大学副学長は指摘しておられる。

http://kenko100.jp/articles/151214003711/#gsc.tab=0

https://www.m3.com/open/clinical/news/article/380188/

 

全国柔道事故被害者の会からの提言

・脳しんとうが疑われる時は必ず脳神経外科を受診し、MRIを撮ること

・小さな脳損傷も見落とさないために、MRIは通常の頭部を横にスライスして検査する方法ではなく、縦(冠状断)にスライスする検査方法をお願いすること。

たかが脳しんとうでここまでする必要があるのかと思うかもしれないが、脳しんとうはそれほど恐ろしいものであることが徐々に解明されてきている。

 




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