参議院議員会館での勉強会の報告

1月19日参議院議員会館において『学校事件事故の重大事案における 初動調査と情報共有の重要性について考える勉強会』が開催されました。
平野博文元文部科学大臣もご出席下さり、昨年11月開催に引き続き、今回も民主党、維新の党だけでなく、自民党、共産党などの国会議員の先生方もご出席され大きな勉強会となりました。

今回の勉強会ではNPO法人 ジェントルハートプロジェクトがまとめ役となりましたが、いじめ被害を中心に柔道事故や剣道、指導死などの学校事故事件被害者家族が集まって、初動調査の確立を訴えさせていただきました。

報告者の精神科医 香山リカ 氏 からは「隠ぺいに巻き込まれた子どもたちの精神的影響」について
事故発生後、心のケアが大事だとして根掘り葉掘り傾聴することが多いが、現在は事故を想起するような聞き取りは極力避けることが肝心と訴えておられました。
また、教育評論家 尾木直樹 氏 からは「重大事案発生後の初動調査の必要性」について
組体操の危なさ、最近教育現場の様子が変わって来たこと、事故後残された生徒の心のケアよりも亡くなられた生徒の尊厳や遺族へのケアが最優先されるべきと訴えておられました。
勉強会終了後には馳文部科学大臣への要望書提出、その後記者会見を行いました。
(要望書)
http://npo-ghp.or.jp/wp-content/uploads/2016/01/request_20160119.pdf

学校内で事故・事件が発生した際、初動調査が行なわれずに事実がうやむやのまま処理されていることが多くあります。
事実が明らかにならないため、事故原因の調査や分析もできず、再発防止策すら検討することができず、次の事故を防ぐことができません。
初動調査がきちんと行なわれ、教育現場で情報共有されていれば、同じ事故がこんなにも多く繰り返されることはなくなります。

なんとしてでも防げる事故は防いで子どもたちを守らねばなりません。
防げたはずの事故の犠牲者は私共の子どもたちを最後にしていただくために、今後も声を上げ続けます。

一人でも多くの方々に関心を持っていただき、防げる事故を防いでいきたいと思います。

2016年1月26日




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