NFLはフットボールと脳しんとうによる慢性外傷性脳症との間の因果関係を認めた。

NFLはフットボールと脳しんとうによる慢性外傷性脳症(CTE)との間に、因果関係があることを正式に認めた。

アメリカナショナル・フットボール・リーグ(NFL)は、競技による頭部外傷と慢性外傷性脳症(CTE)との間に因果関係があることを、米下院の公聴会で正式に認めた。
http://www.afpbb.com/articles/-/3080411
http://www.sponichi.co.jp/sports/news/2016/03/15/kiji/K20160315012219450.html
アメフトと慢性外傷性脳症との関係を認めると、選手数が減少したりNFLの巨大ビジネスが崩壊したりするという危機感があったためか、NFLはこれまでアメフトと慢性外傷性脳症との関係を認めてこなかった。それが対応の遅れにつながったと批判されてきた。

脳しんとうを繰り返したことで引退した数多くの選手が、記憶障害などの深刻な影響に悩まされている。
http://www.sponichi.co.jp/sports/news/2016/03/21/kiji/K20160321012249540.html
http://mainichi.jp/articles/20160324/ddm/005/070/017000c

アンディ・ウィルキンソン選手は脳震盪のダメージから、吐き気に襲われたり、視力に影響が出たりした。依然として視界のぼやけは回復せず、今年2月に引退を余儀なくされた
http://news.infoseek.co.jp/article/webultrasoccer_232455/
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160220-00000012-ism-socc

日本でもラグビーの野口真寛選手が、脳しんとうと首の怪我を繰り返したため、ドクターストップにより今年1月に引退した。
http://rugby-rp.com/news.asp?idx=109170&page=1
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160201-00010002-rugbyrp-spo

プロレスの元WWE世界ヘビー級王者のダニエル・ブライアンも脳しんとうを繰り返し、精密検査で脳の状態が思った以上に悪いことが判明しドクターストップとなった。
本人は選手生活続行の意志が強かったが、WWE(World Wrestling Entertainment)が認めず、今年2月に引退となった。
http://www.tokyo-sports.co.jp/prores/mens_prores/504810/

2007年に脳しんとうの後遺症で現役を引退したラグビーの平尾剛氏は、現在も物が二重に見えるなどの後遺症を抱えている。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B9%B3%E5%B0%BE%E5%89%9B
http://www001.upp.so-net.ne.jp/canvas/column/2007column/07_03/03_06.html

柔道では頭を打つことも多いし、絞め技で絞め落とされて意識を失うこともある。

ほんの少しでも意識を失うということは、脳がダメージを受けているからにほかならない。

少なくとも脳が発達途上の小中高生を、絞め技で絞め落としてはならない。

(注)慢性外傷性脳症(CTE):脳への衝撃や脳しんとうを繰り返していると、記憶力の低下、抑鬱状態、認知症などの病状が発症する。脳を解剖すると、たんぱく質タウの蓄積と脳組織の変性が認められる。

2016年3月27日




ページの先頭に戻る