柔道部のいじめで、同級生3人を提訴

福島県の私立高校柔道部で、同級生3人からいじめを受けてPTSDを発症したとして、損害賠償を求める訴えが福島地裁に出された。
http://www.asahi.com/articles/ASJ925VXBJ92UGTB014.html
http://kyouikublog.wpblog.jp/11400.html

被害生徒は2014年に柔道部の特待生として入学したが、入学当初からメガネを壊されたり、顧問や上級生のいないところで平手打ちをされるなどの暴行を受けるようになった。
更にLINEで「奴隷くん」と中傷され、「死ね」「ころすよ」などのメッセージを繰り返し送られた。

被害生徒は昨年12月に柔道部を退部した。
家族からの訴えにより、学校は同級生3人の行為をいじめと認定して、家庭謹慎処分とした。
このいじめは、学校内だけでなくネットを通じて校外においても行われたことから、「原告は気が休まる時間もなくその精神的苦痛は甚大」と、弁護側から指摘されている。

当会には、柔道部でのいじめや暴力の相談が複数届いている。
どの症例もすべて、被害者生徒が退部や退学に追い込まれている。しかし、加害者生徒が退部や退学を強いられた例はない。
なぜ学校は、被害生徒を守らないのか
いじめや暴力問題が絶えることなく起こり、その度に社会を騒がせているのに、一向に無くならない。その大きな理由の一つに、「学校が傷つくのを防ぐために、被害者を切り捨て、加害者を擁護しようとする誤った態勢」がある。

2016年9月9日




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