脳しんとうの危険性がよく理解できるサイトを発見!

脳しんとうの危険性について、理解しやすく書かれたサイトの存在に気づいた。

「脳震盪の症状と持続時間 注意すべき脳震盪とは?」

http://sports-doctor93.com/sports-head-injury-concussion/

頭痛、めまい、記憶障害など、脳しんとうの多様な症状は、様々な文献に記載されている。当サイトでは、症状の発現頻度を「The American Journal of Sports Medicine 2015」をもとにしたパーセンテージで表しているため、その実態がつかみやすい。
頭痛・・・・・92.2%
めまい・・・・68.9%
集中力低下・・58.3%
頭痛、めまい、集中力の低下などの発現頻度が高いことが上記の数字からよくわかる。

一方、興奮、意識障害、耳鳴り、逆行性健忘などの発生率は非常に低い。
興奮・・・・・4.1%
意識障害・・・5.6%
耳鳴り・・・・8.8%
逆行性健忘・・9.8%

しかし、発現頻度が少ない症状を、決して軽く見てはならない。
意識を失ったり記憶が飛んだりした時は、危険である」と認識していただきたい。
もちろん「意識を失ったら、即救急車!」である。

さらにこのサイトでは、「British Journal of Sports Medicine2005」をもとに、脳しんとうの諸症状の持続時間にも言及している。
多くの場合は7〜10日で軽快するが、20%程度は3週間を超えても症状が消えないという。(「The American Journal of Sports Medicineでは6.2%が4週間以上遷延すると報告されている。)
特に子どもや青少年では持続期間が長引くので注意が必要であるということが、しっかり書かれている。

また、発現する症状は1つだけでなく、複数の症状(平均5.29種)があること、初回受傷者より再受傷者の方が多くの症状を訴えていたり重症化したりするということも述べられている。

記憶が飛ぶ1分間以上の意識消失訴える症状が多い症状の消失までに時間がかかる、こういう時は要注意だということが、このブログからよく理解できる。

このサイトでは下記の記事もある。

「脳震盪完全マニュアル/症状〜スポーツ復帰まで全て解説!」

http://sports-doctor93.com/concussion-perfect-manual/
スポーツにおける重篤な頭部外傷を防ぐために、脳しんとうを軽視してはならないということや、競技に復帰するときの注意点などが、わかりやすく書かれている。

これらの記事を、スポーツ指導者はもとより、教育関係者・競技者本人とその家族にも、目を通して頂けるよう切に願う。
特に、重篤事故の発生が続いている柔道については、指導者必読のブログである。

2016年11月6日




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