同じけがなのに、なぜこんなに対応が違うのか?

ガンバ大阪のMF岡崎建哉選手が、11月6日の試合で相手選手と激突し、「脳しんとう」「鼻骨骨折」「左頬骨骨折」で救急搬送された。
http://news.livedoor.com/article/detail/12249980/
http://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2016/11/07/kiji/K20161107013679210.html

当会が現在相談を受けているハンドボール部事故被害者の事例は、岡崎選手の事故とそっくりである。
http://mainichi.jp/articles/20161026/k00/00e/040/206000c
http://mainichi.jp/articles/20161027/ddl/k20/040/039000c
http://chuplus.jp/paper/article/detail.php?comment_id=408623&comment_sub_id=0&category_id=133&from=local&category_list=133
長野県立坂城高校ハンドボール部の2年生が、練習試合で相手選手と激突し、しばらく立ち上がれないほどの脳しんとうを起こした。
救急車を呼ぶほどの事故なのに、監督はなんと倒れた生徒を試合に出し続けた。

夜になっても症状が改善しない生徒を、家族が病院に連れて行った。
生徒は「鼻骨骨折」「左眼窩骨折」「頸髄損傷」と診断されて緊急入院したが、翌日には歩行も困難となり、首を動かすこともできずに絶対安静となった。
更に「高次脳機能障害」を発症していることも判明した。
当該生徒は他生徒との激突で「鼻骨骨折」「左眼窩骨折」「頸髄損傷」の重いけがを負ったと思われる。
この生徒に、試合の続行を中止させ即救急措置がとられていれば、彼が「高次脳機能障害」を発症することはなかったかもしれない。
監督にとっては、生徒の体より試合の結果が大事なのか。

この高校生は、ガンバ大阪の岡崎選手より重篤なけがを負っていたかもしれないのに、監督はなぜ救急車を呼ばなかったのか。
なぜ病院に連れて行くことすらしなかったのか。

生徒たちの身体を預かる立場にいる監督の、この危機感のない無責任な対応に、監督としての資格があるのかと問いたい。
声を大にして言いたい。生徒は、使い捨ての駒ではないし、競技に命を懸けているわけではないのだ。

注:高次脳機能障害とは
https://allabout.co.jp/gm/gc/376197/

2016年11月18日




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