日体大で学校スポーツ事故事件被害者家族が講演

11月7日に日本体育大学の世田谷校舎で、南部さおり准教授による「学校・部活動における重大事件・事故から学ぶ研修会」が開かれた。夕方6時からの研修会であるにもかかわらず300人を超す学生が参加し、学校スポーツ事故事件の被害者家族が語る、我が子の事故の状況や残された家族の塗炭の苦しみに聴き入った。
毎日新聞
http://mainichi.jp/articles/20161117/ddm/005/070/003000c

ラグビー事故や剣道事故被害者家族の話に、学生たちが息をつめて涙しながらじっと聴き入る姿に深く感動した。
「終了後に学生さん達にインタビューしたら、皆さん言葉が出てこないほどのショックを受けていた」と、ある報道記者が語っていたが、私も茫然としている学生を何人も目にした。
彼等の多くは、学校スポーツ事故事件を報道で知り被害者を哀れんではいても、これまでは「遠い別世界のできごと」という感覚だったであろう。
しかしこれらの事故や事件はすぐ身近で起きており、しかもその多くが防げた事故であることを知りショックを受けたのではないだろうか。
将来教鞭をとる学生が教壇に立つ前に、事故の悲惨さと事故予防のメッセージを発信する南部准教授の尽力には深く感謝するばかりである。

この研修会は3回シリーズで、12月12日(月)、1月30日(月)にも同じ日体大世田谷校舎で18時から開催される。
12月12日は下記の東京新聞でも紹介されている、バレー部合宿中死亡事故及び野球部顧問によるパワハラ自死事件の被害者家族と共に、当会からも村川弘美と小林恵子が登壇し、柔道事件を語る予定である。
東京新聞
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201611/CK2016110602000133.html
一般の方々も参加自由なので、是非足を運んでいただきたい。

申し込みは不要だが、資料準備のため事前に連絡をいただければありがたいとのことである。

「学校・部活動における重大事件・事故から学ぶ研修会」:http://gakouanzen-network.com/wp-content/themes/ws_schoolanzen/img/6_4_sympo_2016.11.07.pdf
<問い合わせ先>
メールアドレス:nambu3@nittai.ac.jp
電話番号:045-479-7115

南部さおり准教授は、11月23日付朝日新聞「耕論 部活の体罰なくせるか」で「虐待だという認識を持って」と論じている。
http://www.asahi.com/articles/DA3S12671538.html
こちらも必読の価値がある。

2016年11月27日




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