東京新聞:初心者の大外刈り注意 柔道事故が再び増加

11月25日付東京新聞ならびに中日新聞に、「初心者の大外刈り注意 柔道事故が中学・高校で再び増加」の記事が掲載されている。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/living/life/201611/CK2016112502000190.html http://www.chunichi.co.jp/article/living/life/CK2016112502000006.html

なぜ柔道事故は減らないのか?
・重大事故報告一覧(平成27年度):http://www.judo.or.jp/wp-content/uploads/2016/10/c8092a3e55d9945435d6df761facf7f8.pdf
・重大事故・準ずる事故事例(平成28年度):http://www.judo.or.jp/wp-content/uploads/2016/10/5eac4ac583968c41195017ab2dc6745b.pdf

「柔道は武道である。武道だから少々のケガは付きもの」という考えから柔道家たちが抜け出さないかぎり、重篤事故が無くなることはない。

柔道界は、小さな事故を「武道にはケガは付きもの」で片付け、「しょうがない」でお終いにしてしまって、ハインリッヒのヒヤリハット法則をせっせと実践してみせているのだ。

柔道事故を防止するのは「手加減」―このひとことに尽きる。

2016年11月27日

(注)ハインリッヒのヒヤリハットの法則…重大事故を防ぐための教訓として使われる経験則。
「不注意による、ヒヤリとした、ハッとしたミスの積み重ねが、軽微な事故の原因となっており、軽微な事故の積み重ねが重大事故の原因となっている」というもの。
つまり、ヒヤリ・ハットのミスを軽視してしまうと、大きな事故につながるという法則である。ここから、「重大事故を予防するには、不注意な行動による些細なミスを防ぐことが大変重要である」という教訓が導かれる。

全柔連発行「柔道の安全指導~事故をこうして防ごう~」4ページを参照のこと




ページの先頭に戻る