中1柔道部員死亡:顧問ら過失認定(兵庫県)

中1柔道部員死亡:顧問ら過失認定 神戸地裁、市に1860万円支払い命令

神戸市立御影中1年だった永原佑紀さん(当時13歳)が柔道部の合宿中、熱中症で死亡したのは、顧問らが適切な処置を怠ったためだとして、母陽子さん(43)が市を相手取り慰謝料など約5220万円を求めた訴訟の判決が19日、神戸地裁であった。角隆博裁判長は「診察を受けさせるなどしていれば救命できた」と顧問らの過失と死亡の因果関係を認定、約1860万円の支払いを市に命じた。

判決によると、永原さんは兵庫県・淡路島で合宿中の05年8月2日夕、練習中に体調不良を訴えた。しかし臨時講師の顧問(34)と副顧問(30)=ともに停職処分後、依願退職=は体温を測るなどせず、練習させ、永原さんはそれから約5時間半後に倒れ、翌日死亡した。2人は業務上過失致死容疑で書類送検され、罰金の略式命令を受けている。
(毎日新聞 2010年5月20日 大阪朝刊)

神戸市立御影中学校熱中症死亡事件、判決確定へ

兵庫県神戸市立御影中学校柔道部で2005年8月、当時1年生だった男子生徒が熱中症で死亡した事件で、神戸市教育委員会は5月24日、元顧問講師(依願退職)の過失を認め神戸市に約1870万円の損害賠償を命じた一審神戸地裁判決(5月19日)を受け入れ控訴しないと発表しました。




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