部活動って何?

部活動「全員加入」なぜ  生徒の自由では  「強制」撤廃求め署名活動
https://mainichi.jp/articles/20220305/k00/00m/040/005000c

部活動「強制加入」の撤廃求め署名8940筆、スポーツ庁に提出
https://mainichi.jp/articles/20220309/k00/00m/040/235000c
https://youthconference.jp/archives/4897/

部活動を楽しんでいる中学・高校生は多い。
学業より部活動目的で通学する生徒もいるだろう。大いに結構である。
だが、課外活動である部活動に、学校が全生徒を強制加入させる理由が曖昧である。
授業終了後の時間の使い方は、生徒自身の自由である。部活動より大事な習い事や趣味がある生徒もいる。家計を助けるためにアルバイトをせざるを得ない生徒だっているのだ。
過去に、部活動全員加入の町立中学校で、友達に誘われて柔道部に入り、顧問の暴行で死に追いやられた生徒がいる。加入が強制でなかったら、彼は入部していなかったかもしれない。

気概のある先生が立ちあげた部も、顧問の先生の異動によって、いとも簡単に廃部に追い込まれる。そうかと思うと、部の存続のために、全く経験のない先生に顧問が押し付けられることもある。部活動に精力を注いでいる先生もいれば、部活動に関わることが、日常業務の負担になっている先生もいる。

近年、部活動指導を、学校から地域へ移行する向きがある。外部指導者・部活動指導員の枠は、地方自治体によって大きくばらつきがあるが、どこの自治体もこういった人材を採用している。
学校外部の指導者は、特にスポーツ指導においては、顧問教員の大きな助けになる。
この方策の導入によって、教員の負担が減ることは確かである。
しかし、特に運動部では、その競技のプロが指導することにより、勝利が目的の行き過ぎた指導になる恐れもある。学校と地域指導者との考え方の相違も生じるかもしれない。
自治体が外部の指導者に払う報酬は、決して多くはない。彼らは自分の仕事を持ちながら、ほとんどボランティア状態で、子どもたちのために学校に通ってきているのだ。
部活動には、解決しなければならない問題が山積している。

はっきりしているのは、入部するもしないも、続けるも退部するも、選択するのは生徒本人だということ。部活動の強制加入は、全国すべての学校でやめるべきである。
2022年3月27日




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