「7歳男児を死亡させた柔道指導者に9年の刑-台湾」

「7歳男児を死亡させた柔道指導者に9年の刑-台湾」

https://www.cna.com.tw/news/asoc/202206290202.aspx
“柔道童遭重摔致死1週年教練判9年 黃母將提上訴”
中央社CNA(台湾の通信社)  06/29/2022

台北市の7歳男児、黄(Huang)君は2021年に柔道教室で何(Ho)指導者に連続で投げられ、昏睡状態になり70日後に死亡した。台中地方法院(当会注:地方裁判所のこと)は今日何(Ho)に対し傷害致死罪で9年の拘禁刑を言い渡した。控訴は可能である。

柔道の指導者に10回以上強く投げられ、台中7歳の男の子が入院70日後に死亡

何(Ho)に9年の刑が下されたことに対して、黄君の母親は台中市の無所属議員、陳清龍氏を通したテキストメッセージにより、「納得ができず、控訴する。詳細は弁護士と話す。」と述べた。

台中市の7歳児黄君は2021年4月に指導者に強く投げられ、頭蓋骨内出血を起こして意識を失い、集中治療室で治療していた。入院70日後、黄君の血圧、心拍数が下がり続け、6月29日夜9時に両親の許可を得て生命維持装置を外した。
台中地方検察庁の検察官が昨年捜査し、何(Ho)指導者を「児童及び少年福祉と権益保障法」、刑法「成人対児童傷害致重傷罪」の容疑で起訴した。黄君の死亡後、検察は「傷害致死罪」を追加して起訴した。
台中地方裁判所による審理に続き、今朝何(Ho)に対し9年の拘禁刑が言い渡された。

台中地方裁判所は、以下のことを考慮し判決を決定した:
何(Ho)が「成人対児童傷害致死罪」を犯し、柔道指導の資格がないまま道場で教え、稽古において黄君の自由意志と体罰を受けない権利を尊重せずに、不適切な稽古で黄君を怪我させ死亡させたこと。更に黄君の家族が黄君の死に苦しんでいるときに何(Ho)は犯行を否認したまま黄君の両親と和解しなかったこと。これらを考慮し、何(Ho)に対し9年の刑を言い渡した。
(当会注:台湾では刑事裁判でも民事を同時に扱うことができるそうなので「和解」の話があってもおかしくないらしい)

黄君の母親は判決に納得できず、「一人の命が9年だけに値するのか?」「控訴する」と述べた。
黄君の母親はメディアの囲み取材で以下のように述べた:
息子の命がなくなったのに9年の刑しか下されなかった。受け入れることができない。何(Ho)は犯行後から今まで後悔の意思を示さず、法定では嘘ばかり並べ、更に息子を中傷し、精神疾患を持っていて自傷で柱かガラスにぶつけたから傷をひどくさせたと言い張った。全部死んだ子どものせいにした。裁判で何(Ho)はメディアの過熱報道のせいで70歳まで生きてきた人生が灰色になったと言っていた。息子を失った私の苦痛はなんだって言うの?納得できない。彼はちっとも反省しておらず、謝ったこともない。判決文が届いた後で弁護士と話して必ず控訴する。




ページの先頭に戻る