柔道界の変わらない闇

柔道界の変わらない闇

中京高柔道部監督が2年間、部員に体罰 「ここにいる価値ない」暴言も
https://www.sankei.com/article/20221019-DIFNBTBAWNIXZHPLYGXCWAWBKA/

男女の柔道部員に平手打ちや暴言 中京高の監督を懲戒解雇
https://www.asahi.com/articles/ASQBM45P1QBMOHGB007.html

中京高の柔道部監督が体罰 懲戒解雇
https://www.yomiuri.co.jp/local/chubu/news/20221020-OYTNT50006/

上記のニュースを知って、「またか」と誰もが思っただろう。
中学校での武道必修化を期に、重篤な柔道事故の多発が明るみに出てから、事故の防止と
指導方法の見直しに、多くの人が奮闘努力してきた。
しかし、暴力指導はいまだに横行している。
中京高校の事例はその一つであり、指導者の暴行が慣習化されている中学・高校・大学はあまたあることが容易に想像できる。

全柔連は、安全指導書の改訂や、各種講習会の実施、啓発文の作成や注意事項の通知・通達など、可能な限り様々な対策を打ち出し実行してきた。
それでも暴力行為が繰り返されるのは、全柔連の対策を真摯に受け止めない指導者や、自己の指導方法が誤っていることに気づいていない指導者が、いまだに存在しているからである。
この負の連鎖を断ち切るには、母校で繰り返されてきた暴行を辞めさせるために、強豪校のOBらが勇気をもって何らかの行動を起こすことが必要である。
そして、他でもない全柔連自らが浄化に乗り出さなければ、これからも悪しき慣習は限りなく繰り返されてゆく。
それは、柔道での事故や事件が永遠に無くならないことを示唆している。
こうなると、「指導者資格制度の見直し」しか策はないだろう。
これは柔道関係者の誰もがわかっているが、誰も口にしない言葉である。




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