大阪市此花区柔道教室刑事裁判:指導者が起訴内容を認める。

大阪市此花区の柔道教室で、2010年11月、練習中の小学1年の男児(当時6歳)を激しい練習によって死亡させたとして、業務上過失致死罪に問われた指導者の初公判が昨日(2011年8月18日)に大阪地裁(中川博之裁判長)でありました。

この事件については、検察側は2011年5月、被告の指導者に罰金100万円を求め略式起訴をしましたが、大阪簡裁が略式起訴は不相当と判断し、通常の公判を開くことを決め、審理を地裁に移送していたものです。

柔道場で柔道の練習中に柔道技によって起こされた事故として、日本で初めて審理される、柔道指導者の刑事裁判になります。

昨日の裁判では、検察側が冒頭陳述で、被告の指導者は柔道指導者の講習などを受けておらず、低学年の児童に教えるのは初めてだったと指摘。
さらに当日は「やる気が十分でないと感じ、激しい乱取りげいこを続けた」と死亡に至る経緯を述べ、被告の指導者が男児に立ち技を何度もかけて頭部を激しく揺さぶり、脳腫脹(しゅちょう)で死亡させたと指摘しました。
検察により、男児のお母さんの「息子に会いたい」という気持ちを綴った書面も読み上げられました。
全国柔道事故被害者の会からも、多くの会員が傍聴をしており、みなこのお母さんのお気持ちに涙をいたしました。
あらためて、ご冥福をお祈りいたします。

被告の指導者は、起訴内容を認めました。
被告調書では、「子どものスピードではなく、自分のスピードでやり続けてしまった」「いつもより激しくやってしまった」という内容の事が述べられていました。

次回公判は、
2011年9月5日 10時
からとなります。
被告と被告友人の証人尋問が行われる予定です。

以下、この裁判の各メディアの報道へのリンクをご紹介いたします。

■毎日放送(動画)
http://www.mbs.jp/news/kansaiflash_GE110818223300485643.shtml

■朝日放送(動画)
http://webnews.asahi.co.jp/abc_3_008_20110818004.html
http://webnews.asahi.co.jp/news_meta/abc/20110818110818y3-judo-l.asx

■産經新聞
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110818/trl11081822590002-n1.htm

■朝日新聞
http://www.asahi.com/national/update/0818/OSK201108180101.html




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