今年度高校生3人が死亡、後遺症の残る事故は中高で3件、全柔連が発表。

本日(2012年3月16日)、開催された全柔連の専門委員会において、今年度(2011年4月?2012年3月)までの学校での柔道事故のうち、死亡事故が3件あったと報告がされました。
死亡事故は、いずれも部活動中の高校1年の男子生徒で、2人は大外刈りを受けて頭部を打ち、1人は熱中症が原因とされています。
また、後遺症が残る恐れがある事故は中、高で計3件だったという事です。

学校での事故という事ですので、この情報には民間の道場やスポーツ少年団における小学生の事故などは含まれていないのだと思います。

民間道場での事故やスポーツ少年団における柔道事故については、事故に遭われた方が全柔連に所属されている場合は、全柔連の見舞金制度に事故情報が掲載されます。
この情報については、今まで全柔連から情報開示をしていただいておりましたが、今年度については、個人情報保護法を理由に情報を開始しない旨の通知が全柔連よりありました。

上記の学校での事故以外に、死亡事故があったのか、重大な事故があったのかについては現時点での詳細は不明という事になります。
全柔連には、事故情報を開示していただく事を今後も強くお願いして行きたいと思います。

また、この委員会において、4月以降のジュニア以下の大会で「脳振とう」を起こした選手は試合続行不可とする案をがまとめられ、22日の理事会と評議員会に諮るという事です。
選手の安全確保や事故防止が目的という事ですが、大会だけでなく日常の練習についても同様に「脳震盪」へのケアが重要です。
むしろ、大会よりも脳震盪の危険は日常の練習の方に多いと思われますので、この点についても十分なケアを求めていきたいと思います。

以下、2012年3月16日時点で確認のできる関連記事へのリンクをご紹介いたします。

産經新聞
日刊スポーツ
時事通信




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