『学校管理下における重大事故について考える勉強会』のご報告

衆議院議員会館での勉強会のご報告

学校内で事故事件が発生した時の初動調査の確立を目指す「学校管理下における重大事故について考える勉強会」が、11月18日(水)に衆議院議員会館で開催されました。
子どもたちを守るのに党派の垣根は不要とのことで、民主党と維新の党の平野博文衆議院議員、牧義夫衆議院議員、笠浩史衆議院議員、初鹿明博衆議院議員の各先生方が呼びかけ人となって超党派での開催となりました。

冨岡勉文部科学副大臣もご出席下さり、主催の民主党、維新の党だけでなく、自民党、共産党など20名もの国会議員の先生方がご出席下さいました。
その他にも多くの議員秘書さんが資料を取りに来て下さいました。
また地方議員の先生方も多数ご参加下さり、総勢130名もの大きな勉強会となりました。

今回の勉強会では全国柔道事故被害者の会がまとめ役となりましたが、柔道事故だけでなく、ラグビー、バレーボール、水泳、剣道、テニス、組体操などのスポーツ事故関係者、転落事故や水難事故、いじめ自殺、指導死など幅広い学校事故事件被害者家族が集まって、初動調査の確立を訴えさせていただきました。

私共学校事故事件被害者が強く思うことは、被害者の名前だけが取り替わったとしか思えない同じ内容の事故が繰り返されていることです。柔道事故然り、組体操然り。
学校で事故事件が発生した時に初動調査がなされないため、事故原因が明らかにされなかったり事故情報が共有されなかったりしたことが、その大きな原因であると考えられます。
初動調査をきちんと行ない、事故分析がなされていれば、次の犠牲者を出さずに済んだ事故事例が数多くあり非常に残念です。

なんとしてでも防げる事故は防いで子どもたちを守らねばなりません。
防げたはずの事故の犠牲者は私共の子どもたちを最後にしていただくために、今後も声を上げ続けます。
来年1月19日に今度は参議院議員会館で、いじめ自殺のジェントルハートが主催となって、同じく初動調査の確立を求める集会を開催いたします。
今回は全国柔道事故被害者の会が取りまとめ役となりましたので、スポーツ事故を前面に出して訴えさせていただきましたが、次回はいじめ自殺や指導死にも目を向けていただこうと思います。

一人でも多くの方々に関心を持っていただき、防げる事故を防いでいきたいと思います。

2015年11月28日

毎日新聞記事
http://mainichi.jp/journalism/listening/news/20151120org00m040006000c.html




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