脳しんとうに関するニュースや情報

脳しんとうに関する新しいニュースや役に立つ情報が次々と入ってきている。
どれも貴重な情報で1つ1つ取り上げたいが、とても間に合わないのでこちらにまとめた。
これらが正しい情報かどうかは読む人が判断し、役に立てていただければ嬉しい。

注:脳しんとうの表記がバラバラであるが、それぞれのサイトの表記に従った。

なぜヘルメットでは脳震盪を防げないのか 何で防げばよいのか
http://headlines.yahoo.co.jp/ted?a=20161110-00002581-ted
自身が元アメフト選手であり生物工学者のデイビッド・カマリロが、脳しんとうの発生メカニズムと、運動用ヘルメットが有効な保護にならない理由について講演している15分間のビデオである。

歯と頭蓋骨がつながっていることを利用して、マウスピースに装着したデバイスから脳の動きを測定し、更にスウェーデンとの共同研究で、衝突の衝撃が脳の中心部まで届くことを明らかにした。

☆脳震盪後症状が続く小児のみならず回復した小児もQOL悪化を示す
https://www.biotoday.com/view.cfm?n=76692 (会員登録が必要な記事)
頭部外傷後48時間以内に救急(ED)を受診したおよそ1700人の子どもたちを、12週間後まで観察した結果、4週間後にも脳震盪後症状が続いていた小児(31%)のみならず、症状が治まった小児も、QOL注1が悪化した。

注1:QOLとは・・Quality of Lifeの略で「生活の質 」

☆脳震盪完全マニュアル|症状~スポーツ復帰まで全て解説!
http://sports-doctor93.com/concussion-perfect-manual/
先日もニュースで取り上げたが、脳震盪のことが実によくわかる。

☆映画「コンカッション」(脳しんとう)
http://qboekendorp.hatenablog.com/entry/2016/11/02/195923
今、日本各地でウィル・スミス主演の「コンカッション」が上映されている。
スポーツにおいていかに脳しんとうのこわさ、繰り返して脳しんとうを起こすことを軽視するのがいかにおそろしいかがよくわかる映画だ。

☆脳震盪受傷にすぐ競技中止をしなければいけない理由
http://innervate.exblog.jp/26157907/
脳震盪を受傷後にプレーを続けた患者は即座にプレーを中止した患者に比べて、脳震盪からの回復が倍以上もかかった。69人の脳震盪患者(年齢12-19歳)に「受傷後プレーをすぐ辞めたか、続けたか」を聞き、その回復を追ったところ、「受傷後もプレーを続けた」と回答した組が、「すぐに中止した」と答えた組と比較して、来院時の言語記憶、視覚記憶、情報処理能力、反応速度の全てにおいて著しく劣っていた。

完全競技復帰までにかかった時間も44.4 ± 36.0日 vs 22.0 ± 18.7日と格段に長くなっている。
受傷後プレーを続けた場合、回復が「長引く(≧21日)」可能性が8.8倍高くなるそうだ。

☆身体にも影響する「脳震盪」の怖さ
https://muster.jp/course/434/
このサイトは一般常識の内容が書かれているが、脳震盪に関する情報がきちんと整理されて紹介されている。

若年期の脳損傷、長期に及ぶ悪影響も 大規模調査(アメリカ)
http://www.afpbb.com/articles/-/3098542
AFP通信8月24日付の記事であるが、若年期に脳振とうなどの外傷性脳損傷を受けた人は、損傷を受けていない兄弟に比べて、長期に及ぶ心理的・社会的問題に悩まされる恐れがあるという研究結果が発表された。

☆脳しんとう:スマートヘルメットは脳しんとうの治療に役に立つか?
http://www.smartmed.jp/medical-news/597/node_3114184
テキサス工科大学は、強打に関する複数のデータを組み合わることでより正確な診断に役立つことが明らかになってきたことを受けて、フットボール選手の回転加速度、直線力または直線加速度、衝撃の持続時間、衝撃の場所を測定・記録できるスマートヘルメットを開発した。
これを使用することで、医師はより有用な情報を基に選手の脳しんとうに対して十分な医学的評価を行える可能性があると期待されている。

加速度センサーを利用した脳の衝撃をモニタリングするシステムJolt Sensor
http://scienceinterestgadget.com/2016/08/30/post-1875/
Ben Harvatineは、ヘルメットやヘッドギアに簡単にクリップで取り付けて、スポーツ時に受ける頭の衝撃をリアルタイムでスマートフォンのデバイスに送るシステム(Jolt Sensor)を開発した。
選手が強い衝撃を受け続けると、コーチが選手を診断するようアラートが設定されている。

☆脳震盪は以降の筋骨格系損傷リスクを高める可能性がある
http://www.smartmed.jp/medical-news/597/node_3110819 (会員登録が必要な記事)
脳震盪を起こさなかった選手よりも脳震盪を起こした選手で、下肢筋骨格系損傷が高頻度で発生したことがわかった。さらに筋骨格系損傷を持続する可能性は、脳震盪を起こした選手の方が3.39倍高かった(95%信頼区間 1.90~6.05、P<0.01)。

☆ジョシュア・ファリス選手、脳震盪の後遺症のため現役引退を発表
http://trendcenter99.com/?p=7311
2015年の夏、3回も脳震盪を起こしていたフィギアスケート選手のジョシュア・フェリス選手が、脳震盪の後遺症が思うように回復しなかったことから、現役引退を発表した。

☆キツツキがヒントの「えり」、アメフト選手を脳損傷から守れるかも
http://news.livedoor.com/article/detail/11716534/
映画「コンカッション」でも出てきているが、キツツキの筋肉は厚く、骨はスポンジ状で、第3の内まぶたがあり、それらが脳脊髄液とともに、木をつつく衝撃を吸収していることがわかっている。
またキツツキの舌はとても長く、それによって自分の頭を巻き、頸静脈をつまむこともできる。
これによって頭蓋骨内の血液量を増やしてクッションにし頭蓋骨の中を保護していることに着目したDavid Smith氏等は、頸静脈を柔らかく包むことで脳の中の血液量を増加させ、それによって脳がグラつくゆとりがなくなり脳損傷のリスクが減るQ Collarを開発した。

☆NFL選手の4割以上にTBI【米国神経学会】
https://www.m3.com/open/clinical/news/article/420769/ (会員登録が必要な記事)
アメリカンフットボールリーグ(NFL)を引退した選手に詳細なMRI検査を行ったところ、40%以上に外傷性脳損傷(TBI)の所見が見られたとの研究結果が米国神経学会(AAN)年次学術集会で報告された。

☆NFLの元選手43%に脳損傷の兆候あり、米研究
http://www.afpbb.com/articles/-/3083666

☆脳振盪に関する情報を集めたサイト
https://medicalnote.jp/diseases/%E8%84%B3%E6%8C%AF%E7%9B%AA

☆アメフト脳振とう訴訟、NFLが10億ドル補償で和解へ
http://www.afpbb.com/articles/-/3084418?cx_part=topstory

☆米ではヘディング禁止「子どもの脳震とう」の深刻リスク
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/179395/1 (会員登録が必要な記事)

☆衝撃を受けた脳の動き(カルフォルニア大学)
http://giphy.com/gifs/uofcalifornia-brain-concussion-concussions-l41lWsVL8GSTY8xTa

2016年11月12日




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