「みんなでつくる学校のスポーツ安全」

学校の保健体育・養護関係の教員ほか、スポーツ科学研究者・アスレティックトレーナーらが執筆し、「みんなでつくる学校のスポーツ安全」を発行した。

https://www.schoolpress.co.jp/topics/item/c-707_1.html

当書籍は、「学校管理下におけるスポーツの安全対策と予防や環境づくり」のため、「教職員や外部指導者の方々に活用して頂くこと」を目的としている。
他の指導手引書との大きな違いは、「子どもたちが主体的に、スポーツ事故の予防や対応に関する技術や知識を身につけること」を、テーマとしていることである。

まずは「自分の体を知る」ことから始まり、心肺停止時の救急救命・止血等けがの対応・熱中症の予防とその対応・脳震盪の診断と頭部外傷の予防など、「様々なスポーツ事故への具体的な対処方法」を、図や写真を豊富に使い、わかりやすく説明している。
随所に盛り込まれている「やってみよう」という実験・体験法は、緊急時における冷静な対処のためのシミュレーションになる。
大量出血の目安を知るために、絵の具で赤く染めた水を、体重から計算して割り出した量使うなど、通常では体験できないことであろう。
付属のCD-ROMを使えば、危機管理のためのポスターも子どもたちで作成できる。
各校に一冊は備え、保健の授業等でも、ぜひ、その内容を取り入れてほしい。

子どもたちは皆、学校と家庭との情報の共有によって守られるべきであるが、
彼らに、自己管理の知識と能力を身につけさせることにも、重きを置いてほしい。
それは、一生涯彼らを守る防護服となるはずである。

 




ページの先頭に戻る