柔道練習中の事故で少年が「ほぼ脳死状態」

Taipei Times
https://taipeitimes.com/News/taiwan/archives/2021/04/25/2003756317
2021年4月25日付

台中地方検察は7歳の少年が柔道指導者に27回投げられた後に昏睡状態に陥っている事件を調査している。
24日に検察は何コーチを取り調べ、ビデオ映像を確認した後保釈金なしで釈放したという。少年の父である黄氏は何コーチが「無力な子どもを故意に殺した」という理由で拘留されるべきだとこの決定を非難した。25日晩に再度検察が取り調べを行った結果、何コーチは拘束された。

柔道場での映像には、黄君が立てずに「やめて」と懇願しているにもかかわらずコーチ等が背負投げを繰り返している様子が映っていた。検察によるとコーチは「通常の練習だった。不適切な力は使っていないし、彼が負傷を負っていることも知らなかった」と発言している。少年の両親は過失傷害で何コーチの告発を要求していると検察は述べている。

Chinese Taipei Judo Federation(中華民国柔道総会)によると何コーチは同連盟が発行するライセンスやその他の柔道指導資格を持っていない。同連盟は今回の映像を見ると、何コーチは「間違いなく・・・子どもに教える方法ではない」練習を行っていると指摘している。連盟は「安全を確保し生徒を守るため」に子どもの首や頭への力の使い方に関する規定を設けており、資格があるスタッフがいて規定に従う道場にのみ子どもを通わせるよう求めている、と述べている。

連盟は、柔道指導の質を確保するために十分な努力が行われていないと非難されており、また今回の事件への対応に2日を要したことも批判されている。連盟は柔道場での検査を強化し、指導者に対してより良い選択的な訓練プログラムを提供すると述べた。

本件の指導者は10年間子どもたちを指導してきたとされている。
(By Jason Pan / Staff reporter)

Focus Taiwan 《柔道コーチ勾留 7歳の少年が脳損傷により昏睡状態》
https://focustaiwan.tw/society/202104250004
2021年4月25日付(CAN)台中

台中の柔道教室で7歳の男の子が20回以上投げられ昏睡状態に陥り生命維持装置につながれた事件で、柔道コーチが過失傷害で土曜日遅くに勾留された。台中地方検察は土曜日にこのコーチの2回目の取り調べを行い、その日のうちに地方裁判所から同コーチの勾留と隔離の要請を受けた。

少年の父親、黄氏は金曜日に記者会見を開き、豊原区の南陽小学校1年生の息子が水曜日に2回目の柔道の授業を受けていたときに事件が起きたと語った。何コーチと上級生が投げ技を見せるために交互に息子を20回以上投げたと述べた。父親によると何度も投げられた後、黄君はコーチにやめてほしいと懇願し足や頭が痛いと訴えたが、コーチは立ち上がるように命じ再び投げられた。立ち上がれない黄君をコーチが引きずって立ち上がらせ、さらに7回投げたところで全く反応しなくなり病院に運ばれたと父親は述べた。
黄少年は重度の脳障害を負っていることが判明し、豊原病院で手術を受けた後深い昏睡状態に陥った。重度の頭蓋内出血のために不安定な状態である。同病院の張正一副院長によると、黄君は集中治療室で生命維持装置につながれていて助かったとしても植物状態になる可能性があるという。

何コーチは、金曜日に台中地方検察から最初の取り調べを受けたが、通常のトレーニングの一環であると主張したため検察は彼を帰宅させた。土曜日に検察が何コーチと他の目撃者を再度尋問した後、何コーチが過失傷害罪を犯した可能性があり、また共犯者や目撃者と共謀している可能性があるため裁判所に隔離拘留を要請し土曜日遅くに認められた。
一方、Chinese Taipei Judo Federation(CTJF/中華民国柔道総会)は土曜日のFacebookで、何コーチがCTJFの発行するコーチングライセンスを所有していないことを明らかにした。
事件が起きた道場は多目的スタジアムの地下にあり、台中市スポーツ連盟の柔道委員会が非営利団体として運営し地域の学生に無料で教えている。スタジアムは市が所有し、教育局が体育連盟の各スポーツ委員会が無料でスポーツ活動を行うことを許可している。
(By Hao Hsuehchin, Ko Lin and Evelyn Kao) enditem/cs

2021年5月5日




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