「猛暑により、すべての体育授業・運動部活動を中止する」

いつにも増して厳しい残暑が続いた今夏。 7~8月は猛暑日の連続で、各地での平均気温が、1946年統計開始以降、1位を更新したとの報道があった。
そのような状況の中、最高気温が38度と予測された、3連休明けの7月18日(火)、名古屋市教育委員会は、すべての市立校での体育の授業及び運動部活動の中止を言い渡した。

https://news.yahoo.co.jp/articles/77fe2473cef84a32d944303ca2d69beee4be19eb

突然の通達に、各校、代替授業等の対応に追われ、一時、混乱を来たした。
しかし、体育を行わなかったおかげで、熱中症事故の発生はなかった。
この夏、全国には、同様の決定をした地域があったのではないだろうか。
当会は、その判断を「英断」ととらえている。

一方では、8月22日、北海道の伊達市で、熱中症疑いの痛ましい死亡事故が発生している。

https://www.fnn.jp/articles/-/575851

また、盛岡市では、9月10日のマラソン大会において、熱中症の疑いでリタイアした人が400人以上に上った。大会は中止されたが、中止直前に倒れた60代の男性が死亡している。

https://news.yahoo.co.jp/articles/ea2a38272e5f55f1a011856fcb5e7ad7980f92c2

事故防止対策は、事故が起きる前に行う、「未然防止」でありたい。起きてからの「再発防止」では遅いのだ。
授業や行事を行う時、何を最優先とするか — 「命を守る」に勝るものはない。
今回の名古屋市の勇気ある決断を、別のシチュエーションでも生かしてほしい。




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