福岡:高校の柔道部で後輩の首を絞め失神する様子を動画撮影
福岡県の高校でこのような事件が起こっていた事が報道されました。
以下、朝日新聞の記事より転載いたします。
後輩柔道部員の首絞め失神 携帯で動画撮影
福岡県久留米市の市立南筑(なんちく)高校(重富義光校長)の柔道部で今年3月、当時2年生の男子部員2人が1年生の男子部員の首をタオルで絞めて気絶させ、別の部員がその様子を携帯電話で撮影していたことがわかった。
重富校長によると、3月24日、練習後の部室で2年生部員が1年生男子部員をいすに座らせ、後方からタオルで首を絞め、別の2年生部員が「落とせ」「やれ」などと言った。2人は、失神して倒れた部員の腹を踏んだり、背中にひざげりをしたりして意識を戻させたという。
部員の意識が戻ると、2人は40キロのバーベルを1分半で25?30回ほど上げるトレーニングを数セットさせた。バーベルを持ち上げられなくなると、2年生部員がストップウオッチで頭を殴り、再びタオルで首を絞めて気絶させた。この様子を別の1年生の部員が携帯電話で動画で撮影していた。
また、この前日の23日にも、2年生部員が男子部員の首をタオルで絞めて意識を失わせていたという。
学校側は、柔道部を1週間の活動停止にし、1カ月間の対外試合禁止にした。また、2人を3週間の停学処分にした。柔道部顧問の体育教諭を5月1日付で顧問から退かせた。
重富校長は「加害生徒の退学は教育的見地から解決にはならない。加害生徒、被害生徒の3人がもう一度、仲間として部で活動できるようにしたい。他の部員に対しては首絞めなどはしていない」と話した。
一方、被害にあった部員の父親は「一歩間違えば命を失うところで、一般の人間がやれば殺人未遂になるような行為。到底許せるものではない」と語った。
南筑高柔道部は全国制覇の経験もある伝統校。OBには元プロレスラーの坂口征二さんらがいる。(岡田玄)
(転載元:http://www.asahi.com/national/update/0502/SEB201105020055.html)