大阪市此花区の柔道事故の刑事裁判の日程が決まりました。

2010年11月、大阪市此花区の整骨院に併設された柔道教室で、当時小学校1年生だった男子児童が指導者との練習中に意識不明になって死亡した事件の刑事裁判の日程が確定しました。

日時:2011年8月18日 13時30分?
場所:大阪地裁1004号法廷

この事件では、2011年5月17日に大阪区検が指導者を業務上過失致死罪で略式起訴をしていましたが、大阪簡裁が2011年5月18日に略式起訴決定を不相当とし、通常の裁判を求めることにしていたものです。
その後、公判を簡裁ではなく、大阪地裁に移して開く事が決定していました。

この事件は、柔道経験約3カ月の男子児童に十分な受け身の指導をしないまま、指導者が約20分間にわたって繰り返し足払いなどの立ち技をかけて男子児童を畳に投げ付け、急性硬膜下血腫による脳腫脹により死亡させたとされる事件です。

男子児童は、練習中に吐き気などを訴えていましたが、指導者は「(途中でやめると)根性が育たないと思った」などいう理由で練習を続行していました。
また、この柔道教室のチラシでは指導者を「柔道4段」「インターハイベスト8」等と紹介していましたが、実際には初段で大会の成績も偽りだったという事も解っています。

柔道場で柔道の練習中に起こった事故として、全国で初めて審理される刑事裁判となります。
今後、同様の事故の再発を防ぐためにも、安全配慮を欠いた柔道の指導者には的確な司法の判断が下る事を願っています。




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