「脳震盪(のうしんとう)の怖さ」ー脳震盪対応マニュアルー

「脳震盪(のうしんとう)」という言葉は、誰でもよく知っていると思います。脳震盪を経験された方も多いのではないでしょうか。
しかしその意味と病状を説明して下さいと言われて、正確に答えられる人は何人おられるでしょうか。

「私は知っている!」と自信を持って手を上げた方がおられましたら、このアメリカの疾病対策予防センター(Centers for Disease Control and Prevention; CDC)が作成した「脳震盪に対して、どう考え、どうすれば後遺症や致命的な結果を引き起こさないですむか」と「脳震盪に関する注意」を読んでみて下さい。
あなたの脳震盪に対する知識は正しかったですか?

脳震盪の危険性は柔道だけではありません。他のどのスポーツでも起こり得ますし、学校の廊下で生徒さん同士がぶつかっても起こります。
しかし特に柔道は、通常の稽古をしていても、脳震盪が発生しやすい危険性を強く持っています。事実、脳震盪を軽視したばかりに、死亡事故まで発生しています。

柔道指導者は、脳震盪に対する正しい知識と対処法を身につける責任があります。
言い換えれば、脳震盪に対する正しい知識と対処法を身につけていない柔道指導者は、指導を行なってはならないのです。
柔道は、常に頭部を回転運動させ(これが非常に危険要因の1つです)、頭部をぶつけやすく、脳震盪をおこしやすい武道であるということを忘れないで下さい。

この資料はJ先生(整形外科医)が翻訳して下さり、K先生(脳神経外科医)のご尽力でここに掲載することができました。
「脳しんとうに関する注意」は「運動指導者用」「教師、学校関係者用」「保護者向け」「生徒さん向け」の4種類があります。ご活用いただければ幸いです。

(注)「脳震盪(のうしんとう)」には色々な表記があります。「脳震盪」「脳振盪」「脳震とう」「脳振とう」「脳しんとう」etc.
文科省は「脳しんとう」で表記し、医学会では「脳振盪」が多く使われ、報道では「脳震盪」がよく使われるように思います。私共は漢字を見ることで、その状態をイメージできる「脳震盪」をしばらく使わせていただきます。翻訳文中では翻訳者が翻訳したとおりを記載しておりますので、色々な漢字表記が使われていることをご理解下さい。




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