柔道での死亡事故は今もなお発生し続けている!

4月25日仙台の高校で、柔道部内の試合中に頸椎と頸髄を損傷した3年生が、5月10日に死亡した。
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201605/20160513_13044.html
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201605/20160514_13044.html

6月25日には、名古屋の45歳の男性が柔道の練習後、急性硬膜下血腫を発症。意識不明の重体に陥っていることを読売新聞が報じた。
男性は柔道初段であり柔道教室での指導も行なっていたが、「頭を打って気持ちが悪い」と言って倒れ病院に搬送された。
緑区警察署は、乱取りなどの稽古中に頭を強打したとみて、経緯を調べている。

実は5月末にも、柔道の練習で中学生が意識不明の重体に陥っている。
毎月のように死亡事故や重篤事故が発生しているスポーツが、他にあるだろうか。

2014年度に、柔道授業のけがで医療機関を受診した件数は3,967件、柔道の部活動中では5,835件に上っている。
http://judojiko.net/news/2256.html
「柔道場の入口の段差で転んでけがをしても、畳の上で走ってぶつかってけがをしても、それは授業中のけがになってしまう」とこぼす先生方がいる。
たしかにそのような場合もあるかもしれない。しかし、そんな理由だけでは言い訳できないほど多くの事故が起きていることは明らかである。
頻繁に重篤事故が発生している現実から目を逸らしていては、いよいよもって柔道人口は減少し続けるだけだ。

内田良名古屋大准教授が、ヤフーの個人ニュースで4月の死亡事故を取り上げ、事故分析をおこなっている。
http://bylines.news.yahoo.co.jp/ryouchida/20160516-00057737/
「柔道は、少しでも気を緩めれば即、死につながる『武道』である」ということを頭に叩き込んで、練習及び指導を行うべきである。

2016年7月4日




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